「女地獄 森は濡れた」

 私の神代辰巳映画のベストは処女作の「かぶりつき人生」。ただし、昨日までは。今日からは、この「女地獄 森は濡れた」になった。
 まず、主演の中川梨絵の怪演がすごい。舞台は大正で、奥様言葉を使うかと思えば、急にドスのきいた凄みのある声になったり、訛りのある言葉になったり。
 山の中腹に金持ちの夫婦(山谷初男と中川)が二人の女中(山科ゆりと叶今日子)を使ってホテルを経営している。そこに迷い込んだ幸子(伊佐山ひろ子)は、そこが客をなぶり殺しにした上持ち金をせしめる恐怖の館だと知らされる。早速二人の鳥打ちの客が現れ。部屋にやってきた幸子を主人からの性接待だと思い込んで輪姦した後、部屋の仕掛にはまり、乱交の相手をさせられ、二人は主人にソドミーを犯されるた上射殺。二人の死体が乗ったテーブルで食事を取りながら、主人はいかにもサドらしい哲学を語る。二人の死体を片付けた後、夫婦と幸子と二人の女中は乱交する。
 翌朝、幸せそうな夫婦と娘一人がそのホテルに入っていく。一体この家族はこれからどんな怖ろしい目に遭わされるのかを、観客に想像させて映画は終わるのである。
 「㊙女郎責め地獄」で好きになった山科ゆりは残念ながらアップもセリフもほとんどないが、笑いながら鞭で叩かれるシーンが有って一層凄みがある。
 それにしてもの昔のポルノ映画はずいぶんレベルが高かったのだと思う。公開数日で上映禁止になった作品だそうだ。
 今日は勉強していない。「カウンターと暴力の病理」という本を読んでいるのである。この本を読み終わったら感想は書く。今から三年前、大阪で起きたリンチ事件に関する本である。

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# by hfmpk117 | 2017-12-09 23:36 | 映画 | Comments(0)  

近況

 今朝、出勤前に東京堂書店に立ち寄り、12月8日に鹿砦社という出版社から出版される書籍の予約をする。値段は1,250円で付録のCD付。ただし、東京堂には入荷されるかどうかわからない、その時は別に注文するから少し遅れるかもしれないとのことであった。
 東京堂では数年前「大嫌韓時代」という本を買おうとしたら、その本は当店では扱っていませんと言われた。アルバイトの店員が中年の貫禄のある社員らしき人をわざわざ呼んで、その人にこう言われたのである。その割にはそのずっと前からここは「紙の爆弾」や「JAPANIZM」などを売っていた。
 勤務先には決まった女性社員の一人が夜遅くまで残業している部署がある。たまに夜遅く巡回でそこに入ると、その女性社員一人きりのときがある。そんなときはいつも「私が最後ですか?」と聞かれる。大体他の階にも誰かいるからそう答えると、ほっとしたような顔をする。まあ人気のないビルに他所の会社の社員それも男と一緒にいるのは怖いのだろうが。それともよほど私がスケベなオーラを出しているのだろうか。もう五十七歳なのに。

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# by hfmpk117 | 2017-12-05 00:47 | 近況・断酒 | Comments(0)  

㊙女郎責め地獄

 この作品は傑作です。石畳の上に黒い字でスタッフとキャスト名が書かれ、それをゆっくり舐めるように撮っていって、三味線を弾く乞食をしているらしい老婆の姿から安い女郎宿の前に立っているひと際美しい女郎を映す。女郎の順番待ちの客たちの会話からこの女は客が三人立て続けに死んだことで百文女郎に身を落とした「死神おせん」であることが語られる。時代劇だから出演者全員が髷をかぶっていて着物を着ている。今時のピンク映画ではこんな作品は絶対製作できないだろうなと思いながら観ていた。劇中に唄われる浄瑠璃は全然聞き取れません。これはこちらの責任。昔のポルノ映画作家はすごい教養があったんだなと思う。中川梨絵は眼のくりくりした猫を思わせるような顔立ちをしているが、これが髷姿とよく似あい、歯切れの良い江戸言葉も魅力的。姉御を演じさせたらピカ一の絵沢萌子が脇を固め、山科ゆりという女優さんも非人に落とされる心中の生き残りを演じているが、まあその清純なこと。
 勉強の方は塚崎先生の動画講座の三周目の誘導機が終わり、不動先生の自動制御が終わり残るはパワエレのみ。これは何か解りやすい本で勉強しましょう。本試験から三か月。そろそろ本腰を入れよう。
 ところで昨日用事があって池袋にいったのだが、通りがかった北口のラブホテル街で十人ぐらいの男たちがたむろしてスマホを打っていた。中には外人の若い女性もいた。あれはいったいなんだったのだろう。それとピンク映画館を一つ見つけた。池袋はあまり行かないが、あっちこち行ってみるものである。
 
 

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# by hfmpk117 | 2017-12-03 23:52 | 映画 | Comments(2)  

着実な進歩

 今日不動先生のDVD講座の自動制御を終えた。明日からこの分野の過去問を解こうか。岩波文庫の川端康成著「雪国」を読み始める。
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# by hfmpk117 | 2017-12-01 00:15 | 電験三種 | Comments(0)  

「雪国」

 川端康成の「雪国」は二度映画化されていて、昨日ラピュタ阿佐ヶ谷で観たのは1965年に松竹作品の方です。監督は大庭秀雄、主演は岩下志麻と木村功。春先に越後の温泉街を訪れた文人の島村(木村功)は芸者駒子(岩下志麻)と関係を持ち、駒子と街の雰囲気が好きになり、1年に1度通うようになる。その間に駒子の境遇はどんどん変わっていき、世間には戦争の影が忍び寄る。
 年に1度しか訪れない男を思い続ける芸者なんているのだろうかと、考えながら観ていた。映画は突然火事が起こり、駒子の妹分(加賀まりこ)がけがを負い、駒子に「あんたなんか東京に帰ればいいんだわ!」と言われた島村が乗る東京行きの列車のシーンで終わる。
 音楽は山本直純。この人は昔テレビのCMで「大きいことは良いことだ」とやっていたり、面白おじさんキャラでクイズ番組に出ていたりしていた。こんな哀切なテーマを音楽を作曲していたとは思わなかった。
 撮影は成島東一郎。私はこの人と何度か会ったことがある。以前書いた「阿佐ヶ谷映画村」に、いくつかの木下恵介作品のカメラマンとしてゲストで呼ばれたのである。また監督作品の「青幻記」の上映もした。雑談も交わしていて、そのときの写真もある。私は当時三十代で日本映画をこまめに観ていくということをしていなかった。吉村公三郎や今井正、斎藤耕一監督、カメラマンの今井博さんなど、当時は引退されてはいたが、立派な仕事を残された方々。何か聞こうと思えば話ができる雰囲気の中で私は何一つ聞こうとしなかった。本当にもったいないことをしたと今思う。また、日本映画を支えてきた人たちを接待する側として失礼なことばかりしたと思う。


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# by hfmpk117 | 2017-11-26 11:13 | 映画 | Comments(0)